第2回 アジャストと睡眠(しまけん接骨院 島村院長)

第2回 アジャストと睡眠(しまけん接骨院 島村院長)

大切なのはアジャストと睡眠

しまけん接骨院 院長
島村トータル介護サービス株式会社 代表取締役
島村 健司

今回は、カナダ、アメリカ留学で医療の勉強をされ、帰国後は食養レストラン店長経験をもとに、整体、温熱治療法、東洋医学と幅広い知識を生かして介護福祉士としてご活躍、現在は、千葉県柏市で「しまけん接骨院」を開院されている島村先生と対談してきました。

Guest

島村 健司
KENJI SHIMAMURA

しまけん接骨院 院長

島村トータル介護サービス株式会社 代表取締役

・柔道整復師

・介護福祉士

直里)

今日は、先生の睡眠についてお聞きしたくて、伺わせていただきました。

しまけん先生)

宜しくお願いします。

早速ですが、最近特に感じているのですが、睡眠に関して重要視している方がまだ少ないですよね。

直里さんの枕も興味を持っていただければいいのでしょうけど、高額寝具に関しても重要視していれば買うけど、世の中全般は、睡眠を軽視している感じがします。

 

実は、私、昨日寝ていないのですが、パフォーマンスに影響しますよね。(笑)

 

短い時間で、良い睡眠を取るのがポイントなのに、世の中まだまだ睡眠への意識が薄い気がするのですよね。重要視している人は、値段が高い枕でも買うし、でも、まだまだ睡眠に関して興味がない方が多い。睡眠の本を買っている人ってあまりいないですよね?専門書も少ない気がします。

 

直里さんの枕を使えば、良く眠れて生産性があがるのにね。(笑)

 

直里)

ありがとうございます。(笑)

睡眠を中心に研究している大学の先生はほとんどいなくて、脳の方に携わっている先生が多少睡眠に関して研究されている程度で、まだまだ、眠ること自体が解明されてないようです。

しまけん先生)

でも眠ることが、どれだけ重要なのか?研究は進んでいるのでしょ?

短い時間でも、眠れば生産性も上がりますよね、昔は4時間眠れば大学に受かり、5時眠ると落ると、よく祖母に言われていました。(笑)

 

直里)

いろいろ言われていますけど、記憶を定着させるのも、眠ってしまうと忘れてしまうとかよく言われますが、逆に眠らないと記憶を定着できないとも言われています。睡眠中に脳のどこを使っているかで違うようですね。

しまけん先生)

うちは癌の患者さんが多いのですが、寝ると回復するというか、薬や治療以外にも、眠るとと回復力、免疫力が上がるように不思議な力が見受けられるので、すごく大事だと思います。

若いうちはそうでもないですが、年齢を重ねてくると眠るのが大事になってきて、寝起きに腰が痛いとか、首が痛いとかの症状が出始めるとようやく寝具に興味を持ち始めて、お金をかけ始める、オーダー枕とかね。

 

直里)

枕のオーダーメイドが売れていると耳にしますが、なぜかと言うと、先ず手を出しやすい、結果がわかりやすい。敷寝具だと全身で使っているので効果がわかりにくいのですが、違和感を覚えるのは、多くが首か腰じゃないですか?枕は使ってすぐに、合わないか楽になったかがわかりやすいですよね。

 

しまけん先生)

僕は昔、高い枕を使って首を痛めたことがあって、枕は高いより低い方がいいのですかね?

低反発とか、素材もいろいろありますが・・・。

 

直里)

基本、合わない人って高い枕を使っていることが多くて、寝ている間は仰向けだけではなく、身体は寝返りも打ちますし、横向きにもなります。特に横向きの際の高さは身体を丸める姿勢になるので、肩幅と言うよりは、われわれ肩峰幅と呼んでしますが、胴周りと頭の差もあれば十分ですのでそんなに高くする必要はないかと思います。

 

しまけん先生)

最近では、スマホ首とかストレートネックとか多くなり、首が歪んでいる人が多くなっています。なおさら枕は重要だと思います。

 

直里)

先生のところも、ストレートネックの患者さんが多くいらっしゃると思いますが、どういう処置をされているのですか?

しまけん先生)

うちはアジャストと言って、ポキッっと詰まっているところを。(笑)生理的湾曲と言って、曲がったところの詰まりを緩ませてあげる。アジャストメントして緩ませてあげる。湾曲がない人ひとには、手で施術して伸ばしてあげることも特に若い人にはあります。百人百様で症状と年齢によって施術方法を変えています。若い人には手でポキッポキッとやることもあれば、症状によってですが治療器を使い分けています。

うちは機械マニアだから、超音波とかレザーとかいろいろあるので。(笑)

 

直里)

スマホ首やストレートネックの改善点、気をつけるポイントなどがあれば聞かせてください。

 

しまけん先生)

今はスマホも5Gとか、携帯電話はこれからも必需品、より依存度は高くなるのではないでしょうか。スマホ首やストレートネックはこれからも気をつけなければいけません。また、視力も目の疲れも影響しているので、その意味では身体を休める睡眠は本当に重要ですね。疲労回復としてうちの院にもある酸素カプセルとか、活性酸素とか水素とかも身体に良いと思いますが、やっぱり睡眠が大事です。

 

直里)

ぐっすり眠れると、全然体調が違いますよね。

 

しまけん先生)

健康の3大要素として、睡眠、栄養、運動がありますが、基本最初は睡眠ですね。睡眠がとれていないと、運動もできないし、栄養も身体に取り込むどころか、暴飲暴食に繋がってしまいますから。

 

直里)

睡眠は健康の3大要素にも、人間の3大欲求にも入っていますからね。

ストレートネックをケアする枕として、自分の頭の重さを利用して、首を圧迫するように湾曲を作って支える枕がありますが、先生から見て、それはどうなのでしょうか?

5分から10分程度使うのは良いかと思いますが、一晩それで過ごすのはどうかと思うのですが。

しまけん先生)

そうですね、短い時間だとストレッチや伸ばすことで、滞りを解消する働きがあるので、うちでも姿勢を正す為に使っていますけど、一晩中首に圧をかけ続ける枕としてはどうかと思います。

 

直里)

眠っている間に矯正する枕とか、最近見かけますが、僕も負荷をかけ続けるものは、良くないと思います。

 

しまけん先生)

そういう意味では、やはり、枕の素材は低反発が良いのですかね?僕、実は4つぐらい枕が転がっているのですが、眠れないときは必ず最終的に低反発枕を選ぶんですよ。直里さんは何を使っているのですか?

 

直里)

今はスリープマージピローを使っています。ウレタン素材の枕で上が低反発、下が高反発の枕ですが、下から支えながら上は首の当たりがソフトに、支える部分に穴を開けたり、特殊なカットを入れて負荷のかかり方を調整し、上手く姿勢を保つように作ってあります。

低反発と一言で言っても、品質はピンからキリまであり、中には酷いものもあるので注意してください。(笑)

 

しまけん先生)

私は寝姿勢もうつ伏せで眠る癖があるのですが、変なんですかね?いつもうつ伏せ、仰向けで寝たことがなくて。どこか悪いのかと。

 

直里)

そんなことは無いですよ。

聖路加病院の亡くなられた日野原先生は、うつぶせ寝推奨派で、「そもそもなんで大事な内臓を上に向けて寝るのですか?本来身を守るために伏せるのだから、うずくまって寝るのがふつうでしょ。よだれや鼻水は菌を外に出す働きがあるのにどうして仰向けで留めているのですか?眠っている間にどんどん出しなさい。」とうつぶせ寝を推奨されていました。

 

しまけん先生)

なるほど。

僕は珍しいのか、どうしてもうつ伏せで寝ちゃうのですよ。

 

直里)

先生はお若いから、関節も柔らかいのだと思います。子供とか女性の方はどんな姿勢でも眠れるじゃないですか?年を取ってきて、身体の可動域が狭くなると固まって眠ってしまうようになります。(笑)全然珍しくないですよ

 

先生は、普段の睡眠時間はどのくらい取られていますか?

 

しまけん先生)

普段は4時間、眠って5時間ですかね。

この間、仕事で海外から帰ってきたときは、久々に10時間くらい眠ったら、最高にスッキリしました。やっぱり睡眠の大切さを再認識しました。

 

直里)

先生は普段ショートスリーパーなのですね。体調は悪くならないですか?

 

しまけん先生)

体調は悪くなりませんが、仕事には影響しますね。寝不足だと施術の仕方で患者さんもわかるようです、それはまずいかなと。(笑)

 

直里)

ちなみに先生は、寝具は何をお使いですか?

 

しまけん先生)

僕はベッドで寝ていますが、睡眠中に身体はリセットと同時に、体調を整えるさまざまな働きをしているので、今は、マイナスイオンを放出する、電位治療や温熱治療器も使って寝ています。最近流行りの健康繊維を使用したウエアも購入して、たまに着用しています。

あれって、テニスの後に着ると回復が違うのですよ。

 

直里)

うちでも、先生の着用しているものとは違いますが健康繊維を扱い始めて、寝るときに着用できるアイテムを開発しています。ストレートネックやショートスリーパーもそうですけど、生活環境の変化から睡眠の質に対する意識がとても高まってきていますね。寝具以外でも快眠サプリとか、肌着など睡眠の質を高めるために必要なものがあると思います。

 

今日は、サンプルをお持ちしたので、使ってみてください。(笑)

 

しまけん先生)

ありがとうございます。早速使ってみて良ければ、院でも販売させていただきます。(笑)

 

直里)

いろいろな睡眠に関するグッズが出てきていますが、先生がおっしゃる通り、寝て食べて動くことが健康の3大要素なのに、基本の寝ることに苦労している方が本当に多いですね。

しっかりと睡眠を取らずして健康には至らないと言うことを改めて感じます。

私たちも微力ながら、皆様に良い睡眠を得られるような、アイテムを作っていきたいと思っております。

 

本日は、お忙しいところありがとうございました。

■ まとめ

先生の院では、ストレートネックの方はもちろんですが、がんの患者さんなど、心身に重い治療をされている方も多く通っていらっしゃり、一般的な整体院より気を使われることも多いと思います。中でも睡眠は治療器や施術では補えない重要な要素として、先生ご自身も気を使われているのがわかりました。

睡眠の質を高めるために、うつぶせ寝は決して変ではありません。(笑)

 

島村先生、ありがとうございました。